カリフォルニアのカルトワイン!シェーファー訪問記(1) あのヒルサイドの丘を探す
昨年の晩夏、ちょうどぶどうの収穫の時期に、カリフォルニアのナパバレーを訪れ、あのシェーファーを取材してまいりました。シェーファーといえば、かのカルトワインの「ヒルサイドセレクト」で有名なワイナリーです。
ヒルサイドセレクトは、ロバート・パーカーが絶賛するワインの一つで、毎年信じられない高得点を連発しています。2001年99pt、1999年97pt、1997年99pt、1996年98pt、1995年98ptと、まさにカルトの名前にふさわしいポイントを獲得しています。
このたびは、そんなモンスターワインがいったいどんなところから生まれるのだろうかと、興味津々の訪問となりました。(写真と取材:by tyk)

シェーファーへは一般へはワイナリーを開放しておらず、訪問にはアポイントメントが必要です。1ヶ月ほど前にメールでアポを入れて、確認のうえでの訪問となりました。
まず困るのが、道路わきにシェーファーの看板がまったく出ていないことです。上記の写真は、私道をずっと入っていったところのワイナリーの入り口に立てられている看板で、表の道路からはそこがシェーファーであることはまったくわかりません。地図とにらめっこしつつも、この路地か?いや次か?などと、あたりを30分も車で散策して、ようやく見つけることが出来ました。なんでも一度看板を出したことがあるそうですが、「通りすがりの訪問者が大挙して押し寄せて大変なことになってしまった」とのことでした。 それ以来、知っている人しか道がわからないような仕掛けにしているそうです。

シェーファーの畑ですが、とにかく広いこと、広いこと。今ではカベルネのほかに、メルロー、シラー、シャルドネ、三女ベーゼなどたくさんのブドウを栽培しており、広大な敷地一面に畑が広がっていました。
さてあのヒルサイドの畑はどこだろうと効いてみたら、ワイナリーの建物の向こう側、なだらかな丘の斜面に植えられているブドウが、あのヒルサイドだそうです。なにしろワイナリー設立当初からある最も古い畑で、そのため建物のすぐそばにあるんですね。ちょっと拍子抜けしてしまいましたけども。

まずは、畑のツアーから始まりました。
道路わきのカベルネの畑にお邪魔して、いろいろと話を伺いました。こちらの写真は、ヒルサイドではないノーマルのカベルネの木です。樹齢はちょっとわかりませんでしたが、やや細めの感じがしました。
ちょうど収穫時期のようで、これからつぎつぎとブドウがつまれて行くそうです。訪問した時期はヒルサイドのカベルネの収穫がほぼ終わり、順次ノーマルのメルローとカベルネの収穫に入ろうとしている時期でして、畑にブドウがのこっっていてラッキーでした。
「ブドウを食べていいよ」というので、さっそく2,3粒ほどもぎ取って、試食してみました。熟したカベルネは、とても甘くみずみずしくジューシーで、ものすごくパワフルです。ブドウ特有の酸味がほとんどなく、全面的に甘く、とても糖度が高いという印象を受けました。
写真でもおわかりのように、ブドウの房は上手に剪定されており、一つの木につき5,6個程度しかついていません。一つの木につける房の数を減らすことで、その分、ひとつひとつの房にパワーを集中することができ、これがパワフルなブドウを生み出す要因だとのことです。
